イシカワさん、はじめまして!
現在、Webデザイナーをしており、転職活動をするために実績を見つめ直しています。
実績を見直している中で、制作過程が書けない実績(企画や構成は上司の方で、自分で考えていないデザインやサイト制作の作業)があり、コンセプトを求められた際にどうお伝えしようか悩んでいます。
もし、イシカワさんだったらどのようにして実績を記載しますでしょうか?

トム・イシカワ(石川 智規)|WEBSTAFF, Inc.さん
#ポートフォリオ考
今日は12/24 クリスマスイブ。そう、俺のアドベントはまだ終わっていないーー。謝罪アドベント12日目。4月のご質問に対して8か月もお待たせするという暴挙をどうかお許しください。大変申し訳ございません、と華麗に謝りつつ、本日も元気に答えていきたいと思います。
ご質問としては「実績はあるんやが、自分の実績とはいいづらい関わり方のものをどう説明したらええと思う?」という内容だと受け取りました。回答としては「ありのままを伝えましょう。」です。
夢も希望も戦略も知性も何も感じられない回答で大変申し訳ないのですが、だけどこれが真実。むしろ胸を張って「この案件は、誰と誰がどんな役割で参加していて、私の担当範囲はココ!クライアントと直接話してはいないけれど、ディレクターからはこう聞いていて、こんなワイヤーを前提に、それ以降のデザインワークとコーダーとのコミュニケーションを私が担当した。先輩デザイナーからこういう関わり方で指導いただき、数回のFBを経て、こういうアイデアが生まれ、こんな形のアウトプットとなった。」という内容を簡潔に書けばいいし、面接で求められれば伝えればいい。面接の場でコンセプトを聞かれたのであれば、他者が固めたコンセプトを伝えつつ、自分なりに解釈したコンセプトなんかがあるんであればそれもセットに伝えればいいと思います。「ディレクターが立てたAというコンセプトを軸にデザインを展開しています。このデザインはかくかくしかじかで、途中でターゲット属性を考える中で、コンセプトとのズレを感じ●●を進言してああだこうだ・・・」という感じでしょうか。
いずれにせよ、選考のシーンではお互いの見えない部分(見せないともいう)は当然ありますが、真面目で真正面から突破する正直者馬鹿野郎のトムとしては、正直に・誠実に、が大原則だと思っています。そこで取り繕って入ったとしても、お互いのためになりませんから。むしろ、やったことはやった、やってないことはやってない、と胸を張って堂々と話し、そのうえで私はこう考えている、と持論を展開してくれたほうが信頼できるし、伸びしろや人間性を把握しやすい。もごもごと「あ、それはですね・・、やったはやったんですが・・・、なんというか上司がえっと、ここら辺をぼんやり伝えてきたというか、そんなわけで、私がフゴフゴ・・」と話されるよりも、はるかにポジティブな印象を与えられるはずです(選考が通るかどうかは別)。
つまり、やってないことに心を砕き、悩むたおす必要はまったくなく、やるべきは「実際の経験の棚卸」と「それらをいかに正しく正確に伝えるか」と「かつそれらを最大限の魅力をもって伝わる伝え方をするか」を整理していけばいいだけですね。
今の自分は過去の思考と選択の連続で創り上げてきたものなので、どんな経験であれ、それはもう固有のあなただけのものです。他者と比較し、私にはあれがないこれがないと卑下するのではなく、あれもやったこれもやったこんなことも考えた、と「ない」より「ある」に目を向けて、言葉を磨いていってもらえるといいのかなと思います。
ということで、やること盛りだくさんなのに遅刻しちゃったもんだから今日はこの辺にしておきます。いよいよ、最終日が見えてきました。世の中の赤と緑の彩りが急速に失われていき、新年に向けた準備が進む中、私はまだクリスマス気分を味わえています。なんて幸せなんだ。これが幸せってやつか。ああつらい。
ご質問いただきありがとうございました。ではでは。