Webデザイナーをしています。先日デザインしたサイトを先輩デザイナーに見てもらいました。いろいろフィードバックをもらったのですが、どれも納得できませんでした。
先輩からは、直せという訳ではないけど、より洗練されるようにはこうすると良いと言われました。
僕は以前から先輩のデザインがあまりいいと思えず(正直ダサい、古臭い)と思っていました。今回もらったフィードバックも、それを反映するとダサくなってしまうと思ってしまいました。
こんな時石川さんならどうしますか?
#ポートフォリオ考
やべぇ、トムはもしかしたらデザイナーだと思われてるんじゃ・・という一抹の不安を抱えながら、年末最終営業日、納まる気配すら見せない仕事たちを前になんとか考えてみます。
質問者さんは「デザインがダセェ先輩の話きいてもダセェデザインになるだけやろ」と思っていて、どうしたらいいか困っている、という感じですかね。主観と認識の話なのでなかなか難しいんですが、ベタですけど私であれば出来る限り言葉の曖昧さを無くし、認識を近づけられるようにコミュニケーションを試みます。
「洗練とはなにか」「良いとはなにか」「何がダサいのか」あたりを、先輩個人との対立関係にすることなく、その言葉や対象物に向き合い、理解と解釈を一歩進めてみる感じです。人がわかりあえることなんてないので(諦めているわけではない)、「完全一致!完全理解!」を目指さず、間にある距離を数歩でも数㎝でもいいから縮めていくイメージでしょうか。その過程の中で、「あ、先輩ってここを気にしてたんだ」「なるほど、お客様のそのニーズを叶えようとした結果だったのか・・」みたいなものが見つけられると、何かしらの突破口になっていくかもしれませんね。
デザインを曖昧なものにせず、顧客は誰か、ユーザーは誰か、問題は何か、課題は何か、解決策は何か、情報はどうあるべきか、機能は、構成は、ビジュアルは・・ あたりの前段をきちんとそろえる。お互いに言語化に努めながら進めていけると「あいつマジダセェ」から「顧客が■■を望んでいて、制約条件が〇〇であり、その結果××となるのだから、デザインはちっとダセェけど、ここらへんが落としどころなのかも」あたりまではいけるかもしれません。
当たり前のベタなことしか言ってなくて参考になってる気がまったくしませんが、まあ私なんてこんなもんです。ちなみに「分かり合う」という点においては、以下の本が超オススメです。マイバイブル。
他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論
https://amzn.asia/d/j3MTwPR
わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か
https://amzn.asia/d/2wEv5Vg
ご質問いただきありがとうございました。皆さん、今年もありがとうございました。たぶん、年内はこれにて打ち止めです。駄文散文の #ポートフォリオ考 にお付き合いいただきありがとうございました!