地方在住、四十代です。実家の敷地内に家を建て妻と三人の子どもと暮らしています。昨年、80になる父から自治会への参加を引き継いだところ、すぐに自治会役員の打診がありました。まだ参加したてで何も分からないのにと驚いていたところ、どうも人が少なくなり手がいないようです。いったんは断りましたごこの先が不安です。聞けば自治会、公民館、建設部、文化部など10人くらいの役員を自治会から出さなければならないようです。市役所からそのような役員名簿を埋めるように言われているとのこと。地域に住んでいる人は70代80代の高齢者が多いですが、役員、特に自治会長ができるような人は全員一巡して本当に押し付けるような形で役員にさせられているのが実情のようです。
地区の住民は30〜40年前、若い時にこの地域に引っ越してきた人が多く、地元のつながりとか古い慣習に従う意識は希薄、彼らの子供は成人して巣立ち、ここには戻ってきていません。五大ではない地方都市のさらにベッドタウンのようなところなので、産業があるわけでもありません。私はこのまま一生自治会や公民館の仕事をしなければならないのか、かわりになる人がいないのかと恐怖を感じています。私も都市部への引っ越しをしたいのですが両親もいるためそう身軽ではありません。
良きアドバイスがあればお願い致します。

中田:‖さん
これは辛いですねぇ。でも自治会役員を楽しみつつ、かつ役員を免除される可能性が上がる方法が一つありまして、それは「自治会を私物化する」ことです。やらされるのではなく、むしろ自治会という箱を使ってやりたい放題やるのです。残念なことにこれは全国の自治会で実際に発生している問題でして、自治会費と自治会会場を使って飲み会を頻繁に行うのは序の口として、自治会の箱を使って怪しいマルチまがいのセミナーや勧誘行為を行っているような人もいます(あろうことかPTAにもいたりします)。自治会を実質的に「儲かる副業装置」にしてしまうというわけですね。
この問題はマンションの管理組合でも発生し得ることでして、マンションの管理組合役員になりたい人は一般に少ないのですが、しかし管理組合をやりたいと言う人の中にはマンションの共用空間や管理費修繕積立金を私腹を肥やすために使おうとする人もいます。最もオーソドックスな方法は自分が運営する管理会社や物品会社に管理やモノを発注することです。この問題を防ぐべく、マンションの管理組合では立候補を禁じて完全な抽選制にしているところがあったり、立候補を受け入れていても最大任期2年と定めていたりします。やる気があるのはありがたいけれども邪悪なやる気は排除したいという意図の表れです。
質問者さんも、本業を加速させる装置、あるいは副業装置として自治会を活用すれば楽しくなるかもしれませんし、それを疎く思う人によって追放してくれるかもしれません。ただ、この方法のリスクとしては、「おお、40代の若い男がやる気になってくれたぞ!」と追放されもせずに本当にそのポジションが固定されてしまうことです。全国でこういう自治体の私物化が放任されているのは、「誰も運営しないよりは、運営費として私腹を肥やしている人でも自治会の役目を全うしてくれた方がいい」と考える人が一定数いるからです。「私腹を肥やしているお前は出て行け」などと言おうものなら自分が代わりに自治会長をやらされそうですからね。
というわけで、ハイリスクハイリターンではありますが、「万一やらされるならその権限を使って楽しくやれる方法」を考えつつ(どれだけ自由なことが行なわれているのかはネット上で予め調べておくと発想が広がるでしょう)そういう野望を周囲に漏らしておけば、あまりもう「自治会役員をやってくれ」とは言われなくなるかもしれません。