國松先生、こんにちは。
駅前立地で様々なクリニック、病院からの処方箋を受ける調剤薬局に勤務している薬剤師です。
時々、明らかにおかしいでしょという処方せんに出会います。
コロナで抗生物質、アトピー性皮膚炎が悪化しているのに弱いステロイドしか使わない、高齢の糖尿病にSU剤MAX量、高齢者にひたすら薬が追加され引き算がない、など。
明らかにおかしい時は疑義紹介したりやトレーシングレポートを提出したりしますがだいだいそういう医師は聞く耳を持ってくれません。個々の事情があることも承知していますが、その医師がいつも問題処方を繰り返していることがわかるとこころ穏やかではいられません。
結局、医師の処方通りにしかできず、患者さんに良くないことをわかっていながらそのまま調剤するしかないことにやるせなくなります。
先生は薬剤師とは立場が違えど他の医師の処方にどのような心待ちで対応されるのかお伺いしたいです。
國松淳和さん
こんにちは、お便りありがとうございます。
その問題は定番というか、いつの時代もそして永遠にありますよね。医師を代表して謝ります。
私が医書を書いてるのは、患者さんへの啓発!ではなく医師の行動を変えたいからなので、こういう指摘は胸が痛いです。
最近は私も少し考えは変わってきていて、明らかに変であればまずは他人と共有しましょう。
かと言ってsnsはダメですから、同じ薬局の人、あるいは自分の仲間や同期など。
複数の同業、あるいは知り合いの医師でもいいですね。
それでもやっぱりその処方箋がイマイチなら、患者さんにプロとして伝えるのもアリじゃないかと思うようになりました。
処方医に言わなくてもいいですよ。
「医者、かえたらええやん」
私はあまりにやばい治療をしている医者を認識したら、軽い気持ちと言い方で患者さんに転医を勧めちゃったりしてます。
実際には事例ごとに細かく詰めたい派ですが、このご質問の回答としては以上です。
イマイチならまたご質問ください。
國松淳和