中田様、ご無沙汰しております。今年の三月ごろに何度か質問にはお答えいただきました、カナダ🇨🇦に留学中の寿司が握れる大学生です。覚えていただけてるととても嬉しいです。
あいにく寿司できるようなクオリティの魚が一切手に入らない地域にいますので一度も寿司は握っておりません。
今回は、海外のカレッジへの進学に関して二件質問があります。
私は日本の大学で三年生を修了した後に一年休学して留学し、今はカナダのカレッジで勉強しています。もう少しこちらで勉強したいと思い、先日カレッジの入学担当者に入学に必要な手続きや書類を聞きに行ったら意外とあっさり入学許可が降りてしまいました(こちらのカレッジで単位は既に取得しているので順調にいけばあと一年半ほどで卒業になると思います)。そこでお伺いしたいのですが、大学を卒業した後に海外の二年制カレッジに通うことは特に円安の昨今費用対効果が薄い無駄になってしまうでしょうか?(日本での就職やカナダでの就職、キャリアなど)
僕は今専攻している授業がとても楽しく感じていますし、周りの学生にも恵まれているので贅沢な話ですがもう少しこちらに残って勉強したいと言うのが本音です。
そして、可能であればそこからユニーバーシティーで更に学びたいとも思っています。
(日本の大学からこちらの大学への編入はGPAが足りていませんでした。)
そしてもう一件、仮にこちらのカレッジに進学する際、日本の大学を休学している間に海外のカレッジに在籍すると、海外であっても二重学籍扱いになってしまうのでしょうか?(もちろん、こちらは日本の大学にもすぐ問い合わせます。)
ご回答頂けると幸いです。
中田:‖さん
おお、ご無沙汰しております。充実したご様子で何よりです。
まず学籍については二重学籍扱いになるのかどうか、そして二重学籍を認めているのかどうかは学校によりますので個別にお問い合わせいただくしかありません。そしてカレッジの話も恐縮ながら私は疎いため全く参考になるコメントができません。一つ言えるとすれば、「円安の影響」は一切無視して良いということです。進路選択(主に職業選択と就職地の選択)によって変わる生涯収入は億円単位であり、円安によって影響される数百万円は誤差です。ある選択によって生涯収入が数億円上がるなら数百万円はペイできていることになりますし、ある選択によって生涯収入が数億円下がるなら、その覚悟を持てる以上は数百万円を惜しむのは非合理的です。つい先日も寿司職人がアメリカに行って年収が8,000万円になったという番組が放映されていましたが、寿司に限らず「どの国で何をするか」によって円安の影響など吹き飛ぶくらいの収入の差が出てきますから、円安だからといって特定のキャリアを閉ざしてしまうのはお勧めできません。
多くの場合において、見込みがある学生に対しては米国の(おそらくカナダも)大学は経済的な救済措置を用意していますので、「円安で辛い」と訴えれば何とかなる可能性が十分にあります。周りの学生に恵まれているとのこと、それ自体が極めて貴重な資産になりますので(私生活のみならず、大学での縁はその後の仕事の縁に驚くほど直結しますし)もっと勉強したいのであればその方向で検討してみてはいかがでしょうか。
引き続き実り多い留学生活になることを祈念しております。