こんにちは、3月からスクールでデザインを学び始めた初学者です。
WEBデザイナーへの転職を目指しており、現在ポートフォリオを作るために情報を集めております。
調べれば調べるほど、色々な方の色々な考え方があり…どうしたらいいかわからなくなってきています。
『⚪︎⚪︎したほうがいいよ』『⚪︎⚪︎しないほうがいいよ』という意見に、どちらが正解というのは無いと思うのですが…一体どうしたらいいんだ!と頭を抱えてしまいなかなか方向が定まりません…
両極端な意見があった場合の決め方のコツなど、ありましたらご教授いただけると嬉しいです。

トム・イシカワ(石川 智規)|WEBSTAFF, Inc.さん
#ポートフォリオ考
こんにちは。苦行アドベント2日目です。晴れやかな冬晴れの土曜の朝だってのにポートフォリオについて考えねばならない制約なんて誰が定めたのでしょうか。はい、それは私自身です。ということで本日も元気に考えていきたいと思います。
質問者さんからは、2024年4月にいただいていました。まずもって8か月も放置してしまってすみません。そういうプレイだと思ってください。想い募るほどに育つ恋の花、なんて。いいえ、ただの私の怠慢です。大変申し訳ございませんでした。
さて、ご質問内容としては「ポートフォリオに関する情報がたくさんあってわからねぇ!!どう対処すればええと思う?」ということだと理解しました。いやぁ、めちゃ大変ですよね。わかります。だって、私も日々ポートフォリオの関連情報に触れる度に同じこと思いますから。へぇ~そうなんだ~そういうもんなのか~、って。もっと言うと自分自身がポートフォリオの投稿をした後に「あれ、俺前と違うこと言ってね? ま、いっか」的なこともしばしばです。たぶん、恐らく、日本で一番ポートフォリオや関連情報をなめ回しているであろう私でさえそう思うし、時には昨日と違うこと言ってる。発信者がそんな状態なわけなんだから、質問者さんのような初学者の方が「一体どうしたらいいんだ!教えてママン!!」と思わないわけがないですよね。
何が言いたいかというとインターネッツに溢れるHow to情報なんてその程度だってことです。図解付きのバズバズなポストも、それこそ私が書いたnoteも、です。その前提に立てれば情報に対しての向き合い方が変わっていくと思いませんか?『⚪︎⚪︎したほうがいいよ』『⚪︎⚪︎しないほうがいいよ』のいずれかの情報に接したとしても、それはただの情報であって「選択しなければならないものではない」ということです。まずは、その情報に触れ(この時点で偉いけど)、次に、自らの頭で考え、「・・ということは、つまり、いまの私の状況から考えるに、こっちのここを取り入れつつ、あっちのあそこをこうしてああして、こうしたらいいんじゃないか」と、選択ではなく暫定解のようなものを「見出す行為」こそが重要なのではないかと思っています。
とはいえ、「見出す行為」ってなんだよ、と思う人は多いと思うので、そんな人はとにかくWhyを使ってください。「ポートフォリオに載せる写真は表情がわかるようにすべし!」と書いてあるなら「なぜ写真は載せたほうがいいんだろう?」「なぜ表情がわかるようにしたほうがいいんだろう?」と自らに問えば、「写真があったほうが自分の雰囲気を含めて伝えられそうだな」とか「後ろ向きの写真よりは表情が見えた方が印象違うもんな」とか、なんとなくの答えが出てくるはずです。そこで「なるほど、だからこう書いてあったのかな」と理解を進め、その先に「じゃあ、私のポートフォリオは●●をコンセプトにしているのだから、写真はこういう雰囲気のこういうスタイルで載せてみよう。表情は真正面じゃなくても斜めのほうがコンセプトに沿ってそうだ。よしそれでいこう。」と見出すことが出来るはずです。次は、抽象化です・・とこんなこと書いてると+1,000字くらい必要になって苦行中の苦行になってくるんで今日はこのあたりで終わらせてください。
こんな感じの思考と判断と実行と、たくさんの失敗と少しの成功の連続の果てに、世界でたった一つのあなたらしいポートフォリオが生み出されるんじゃないか、と思っています。
「決め方のコツはないか」と聞かれているのに「そもそもコツを聞いちゃってることがあかんのじゃないか」的なムーヴで返してしまう大天邪鬼クソ野郎で大変申し訳ないのですが、決め方のコツというよりは、情報への向き合い方と考え方のコツのほうが大事だと思っているのでそんな感じで明後日の方向からお答えしてみました。
ポートフォリオ作り、めっちゃ応援してます。私もこの苦行を頑張りたいという気持ちだけはあるのですが、さきほど数えたら残り12回もあることに愕然とし、鬱々とした気持ちがどうしたって晴れていきません。でも、この頑張りが誰かを元気にさせるということも分かったので、茨の道を傷だらけになりながら進んでいきたいと思います。
ご質問いただきありがとうございました。