中田さん、こんばんは。20代後半男です。
育休の長さについて中田さんのご意見をお伺いしたいです。
現在、第一子誕生を約半年後に控えています。
持ち家のローンもあるため、出産後も共働きを続ける予定なのですが、夫婦それぞれどの程度育休を取るべきかで悩んでいます。
あまり仕事・キャリアに穴を開けたくないので、現時点では私(夫)は1ヶ月、妻は3ヶ月の取得を考えているのですが、「新生児期はかけがえのない貴重な時間だから育休は可能な限り長く取るべき」という意見もよく耳にします。
過去の投稿を拝見する中で中田さんのお子さんへの想いの強さを感じ、是非ご意見を伺いたいと思った次第です。
ちなみに、我々夫婦は共に実家が首都圏なのでそれぞれの両親からのサポートは比較的受けやすく、所属業界(外資Tech)の性質上リモートワークおよびフレックス勤務も可能です。
保育園についてもある程度目処が立っており、そこはあまり問題にならなさそうです。
率直なところ今は親になることを実感・イメージがしきれておらず、なんだかんだ育休はそんなに長く取らずともどうにかなるのではと思ってしまっています。
お忙しい中恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。

中田:‖さん
育休の取りやすさは企業文化や職務内容やチームメイトによって大きく変わるので一概に言えませんが、私も育休は1か月取りまして、適度な長さだったと思っています。夫婦で日々のルーティンを回す方法を模索・確立させることができる期間であり、かつ同僚に負担をかけるとは言ってもさほど過度な負担にはならない期間でもあります。加えて1か月程度ではキャリア上の不利益にもならなかった感触もあります。自分の仕事を(1)1か月間だけ減らす(2)1か月先延ばしにする、もしくは前倒しで行う(3)どうしてもその1か月に遂行する仕事は複数の同僚に分散して委託する、という方法を取ることで、委託された同僚への負担は最小限に減らせましたし、自分が逆の立場に立って1か月ならなんとかやってあげられる量だと思いました。逆に私が同僚の育休期間に仕事を代替したこともあります。
「かけがえのない時間」というのは別にどの子育てのステージでも同じで、子育ての何を重視するかによって「かけがえのなさ」の方向性が異なるだけです。乳児に必要なのは「教育」というより「保育」の側面が強く、ぶっちゃけ誰がやっても大きな差はありませんし、誰がやってもやるべきことは変わりません。授乳すべき量やタイミング、オムツを替える方法やタイミングは質問者さんがやっても奥さんがやっても保育士がやっても大差ないですし、本人もその差を覚えてはいません。ありていに言えばペットへの接し方と似ているところがあります。目的は健康維持であって人間的教育ではありません。かつ、この”かけがえのない経験”は別に仕事をしながらでも可能です。1日12時間働いて1時間通勤して(リモートなら不要でしょうが)、6時間寝るにしても1日5時間もこの「かけがえのない時間」を続けられるんですよ。休日なら終日です。割と長いのでは?と思います。
個人的には、子供との時間をもっと多く取りたいと思うのは、子供と会話ができるようになってきたとき、かつその会話内容がより「教育」的になっていく段階です。教育とは勉強に限らず広く遊びも含めた教育です。保育士や教師ではその役割は代替できませんし、かつ子供も「誰からその話を聞いたのか」ということをよく覚えている段階に入るので、その会話や遊びをするのが自分である意義が強くなってきます。この段階では子供が既に学校に行っているので、育休ほどガッツリ休みを取る必要はなくとも、普段の業務量をガッツリ減らして子供との時間を増やしたいなと思うことは多いですね。乳児と違って夜中に起きてくるわけではないので、1に時5時間会話できるわけではないからです。
加えて、ぶっちゃけ乳幼児が1人であれば、大人2人のリソースをつぎ込むのは少々過剰だという感触もありました。最初の1か月はさすがにバタバタしますし、かつ夫婦で日々の育児の方法(哺乳瓶はどれを使ってどれで消毒してどこで乾かすのかみたいな細かい話)を共同で確立できることに意義は大きいのですが、一度確立されたら後は(イレギュラーは多くありつつも)夫婦で回していくだけなので、夫婦ともにフルタイム復帰した後でさえも何とかなりました。より長い育休が意義を持つのはおそらく第二子が産まれた時であろうと想像します。
あと、細かいですが出産から退院までほとんどの病院で1週間はあるはずで、その間は(両親学級的な講習はあれども)父親の出番があまりありません。また、我が家は退院後も産後ケアセンターで1週間休んでもらったので、やはりこの期間は父親のサポートは要りませんでした。故に父親が育休を取るのは産後すぐではなく、こういった施設を退院した時点からでもよかろうと思います。
ともあれ無事にお産まれになることを心から祈念しております。