はじめまして。学生の頃から見ています。
仕事で悩みがあります。端的に言えばぬる過ぎてやりがいが感じられないことです。
自分は今年新卒で、巷ではJTCと呼ばれる企業に入社しました。就活生の時は窓際でぬるぬる働いて中の上くらいのお金貰えればいい、と考えて現在のJTCへ入社しました。
入ってみたらお役所のような雰囲気でした。コンサルみたいにクライアントワークするわけでもなく、営業マンのように日々新規顧客開拓するわけでもなく、のらりくらり働く環境です。リモートワークもできるし残業もほとんどなく、はっきり言って単位に追われていた学生時代よりストレスが少なく生き甲斐が感じられません。
転職も一瞬考えましたが、Shenさんの椅子理論的にも新卒プロパーのプレミアムチェアーを手離すのはもったいないと感じて思い止まりました。自分は何を生き甲斐にすればよいでしょうか?タワマンを趣味にしようと思いましたが、昨今の都心タワマン買えるほどに給料高い企業ではありません。株は買うたびに損をするし、旅行にも興味がないです。

中田:‖さん
「株は買うたびに損をする」のは辛い…私も草コインで何度も経験していますけど、「自分の判断で自分が損をする」経験を何度もすると自信をゴリゴリ削られていくので、意外に職場以外でもそういう負の経験が人生の活力を削いでいる可能性があろうかと思います。株式のエクスポージャーは持っていた方が良いとは思いますが、個別株の売買を楽しめないのであれば無難にインデックス投資で放置しておく方が良いのではないでしょうか。
さて、職場についてはいかにも今時のお悩みという印象です。でも昔からそういう話は聞きまして、私の友人は震災前の東電に就職して、「8時半に仕事が始まって9時過ぎに仕事が終わってあとはテニスをする毎日に飽きた」と言って数年で辞めていました。もし震災まで彼が務めていたら逆に刺激的な毎日が待っていたのではないかと思われるのに悔やまれます。
とりあえずは転職の前に異動を考えましょう。転職する前にやれることはいろいろあります。やりがいがありそうな部署があればその部署への異動が考えられますし、もし海外や取引先への出向があり得るならそういう経験もアリでしょう。とりあえず新卒プレミアムを堅持しながら今とは違う環境の刺激を受けてみることで今後の方向性が見えてくることもあるというものです。
そして、異動でも転職でも副業でも(あるいは趣味でも)、一緒に働いていて楽しい相手を探すことを心がけるとよいと思います。同僚でも取引先でも構いません。職場でのやりがいは、何をしているかよりも誰のために・誰と一緒に働いているかの方が顕著に左右したりするものです。この人の役に立ちたい、この人に貢献したい、この人と一緒に何かをなしとげたい、などと思える人を1人でも見つけられれば、日々の業務がつまらなくなることはほとんどなくなるはずです。質問者さんの文章の中にふだん関わる人の話が出てこず、タワマンや株や旅行といった一人で行うことが前提かのようなものが多いこととも関係しているように思いました。株だって誰かと一緒にワイワイやっていたら損していても楽しかったりするかもしれないのです。人間関係は最大のストレス源ですが、同時に最大の活力源でもあるという認識で今後の生活を築くと良いと思います。