30代前半の激務界隈で働いているものです。20代より睡眠時間が少なくても今までのところは健康に日々を送れているのですが、Twitter等の元激務界隈で40代くらいになった人の経験談を見ていると、激務や若いころの睡眠不足には必ずつけを払うこととなるといったような内容のコメントも多く定期的に不安になります。仕事内容も好きで特に激務がつらいとは思わないのですが、一方で家族もいる中、大幅に寿命を縮める覚悟があるのか?と言われると正直ないです。
そしてきっとIBDやコンサルで働く多くの人も本気で寿命を縮める覚悟があるというよりは、日々災害でも自分が被害者になることはないだろうという感覚に近いようなノリ(激務をしても自分はそんなに早死にせんだろうという感覚)で日々働いている人が多いような気がします。私も最近までそうだったのですが、時々海外オフィスで40-50代くらいで突然亡くなった人の訃報にも触れるようになり、恐ろしくなってきました。
中田さんの最初の職場は特にかなりの激務だったと思いますが、当時の上司・シニアだった方々ではやはり体調を崩される方は多かったですか?またお知り合い等で、年を取り激務のつけを払うことになった方を見たことがあれば、具体的に若くしてどいう病気になる方が多かったですか?(癌、心筋梗塞、脳梗塞、精神疾患等)
野村証券の企業年金がトップクラスに高いのは年金をもらえる年齢まで生きている人が少ないから、などという都市伝説があるのですが実際のところどうなのでしょうね。数値的な比較が可能なものなのでもっと各社とも開示してもらいたいと思いますし、昨今の「人的資本開示」の流れで(非財務情報開示の一環で)こういうことも開示されるようにならないかとちょっと期待しています。
ちなみに日系証券はどこも精神疾患で休んでいる人が常に社員の1%いるという話を人事部から聞いていますので、日系でもメンタルを病む人は一定数いるのでしょう。他の業界のメンタル率を知らないので証券会社に特に多いのかよくわかりませんが、精神科医の友人曰く、職業的に金融とIT関係の来院が多いと聞いたことはあります(ちなみに精神科医自身が病んでいる場合も多いとか)。
個人的経験では、シニアは既に淘汰を乗り超えた人たちなのでそんなに体調を崩す人は多くない印象です。それよりもジュニアの段階で心身のどちらかを病んで退場する人の方が多いですね。激務が辛いと思わないの出れば質問者さんは既にその淘汰を乗り超えている可能性があり、あまり気にする必要はないのではないでしょうか。
ちなみに少し主語を大きくした一般論を申せば、厚労省の職業別死亡率の統計を見る限り「金融・保険」の死亡率は前職業の中で最低クラスです。突出しているのが「鉱業」で、なんと平均の5倍です(金融は平均の半分以下)。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/00jdss/kekka2.html
余談ながら、鉱業の次に高いのが「男性の無職」なのがまたすごいですよね。女性の場合は無職でも死亡率が高くならないので、ここだけが男女で大きく異なるグラフになっています。男が就職できないと死んでしまうんや・・・うぅ・・・
(無職だと死ぬのではなく、死にそうな病人が就職できないという因果関係なのでは、という仮説も立てられるのですが、そうすると女性の病人は就職できているのかという別の疑問が出てきます)
ともあれ、お互い体に気を付けて頑張りましょう。