人生の相談です。
生まれも育ちも関西ながら、就職のタイミングで都内にきました。
社会人も数年経ったものの院卒で多少年齢がプラスなこともあってか、人生に悶々としています。キャリア・結婚と何事積み重ねではあるものの、そのどれもが前進していないように感じながら、今になって、なぜ私は東京に来たのだろうかと考えたりもしています。勿論、キャリアにおける成長環境をとって東京に来たのは重々承知ですが、関西やっぱり好きだな、という気持ちと、このある種戦場の側面もあり心がどこか落ち着かない環境の中で恋愛・結婚・子育てというものが想像できない自分もいます。
他方、自分の中での比較対象が関西での”学生生活”といった点にも引っ掛かり、比べるべきではない気もしています。就活に研究に恋愛にとがむしゃらながら周りの人に恵まれて充実した日々を過ごしていた当時をどうしても忘れられず、どこか、大人になりきれていない自分がいるのではないかとも思います。
このような停滞感から抜け出すのにおすすめの書籍やアドバイスなど対処法ございましたら、ご教示いただけますと幸いです。なお、ジムにいくなど、気分転換の手段は意識的に講じております。

中田:‖さん
同じ関西出身者として申し上げるならば、「東京」の括りがまずだいぶ雑だと思います。関西にお住みであれば、たとえば大阪と京都は文化も住み心地も全く異なることはご存じでしょう。あるいは同じ大阪の中でも・同じ京都の中でも全然違う、と思うことでしょう。でも東京23区って、大阪と京都の人口を合わせたくらいの人口規模であり、そして時間距離的にも23区の端から端は京阪間くらい離れています。すなわち、我々関西出身者が「東京(23区)の住み心地は」と語る時、それは東京の人が雑に「関西の住み心地は」と語るのに似ていて、「いや同じ関西でも京都と大阪で全然ちゃうがな」というツッコミ待ちの状態になっているのです。23区内でもそうなので、西部に行けばまたまた大きく環境が異なります。
何が言いたいかというと、同じ東京の中でもちょっと住む場所を変えるだけで全く文化や住み心地が違ったりするので、まずは東京の中でいろいろ動いてみてはどうですか、とういうことです。住む場所を変えるのもアリですし、そうでなくとも毎週末に東京のいろんなところに足を運んでみるだけでも東京の多彩さに触れられるはずです。意外に関西に似た風景や文化もあったりするんですよ。なにせ人口の半分が東京外からの移民なので、我々のように関西から来た人も多いからです。
もちろんそれでも「東京全般が何か合わない」ということであれば関西に戻るのも全然アリですが、「東京が何か合わない」と言っている人はたいてい今の生活の物足りなさの原因を住んでいる場所に見出しているだけです。質問者さんの場合は「充実していた学生時代」と「イマイチな今」で住んでいる場所が異なるので原因とみなしやすいのでしょう。なので仮に東京で仲の良い友人や恋人でもできて週末を楽しく過ごすようになればそういう悩みもなくなると予想しています。「キャリアのための成長環境」とかいう堅苦しい建前は抜きにして、まずは自由時間に東京をうろちょろしてみていろんな人と会ってみてはいかがでしょうか。