春から職場復帰した時短ワーママです。
時短勤務なのに定時以降に会議を入れられたり、通常勤務の社員と同量あるいはそれ以上の仕事を振られて高確率で残業を強いられています。
時短のため通常勤務の社員の残業代よりも少なく、完全に労働力搾取です。
マネージャーは専業主婦家庭で共働き家庭の子育て事情に理解がなく、ちょっとやそっと言ったところで響くような感じではありません。
仕事を精一杯やる気はあり、ただ時短勤務を文字通り行使したいだけなのですが、自分の身を守りつつ、でも仕事から逃げた風に取られないようにするにはどういった立ち回りが効果的でしょうか?

中田:‖さん
あるあるです。給料は時短なのに勤務時間が時短じゃないという例は枚挙にいとまがないので、基本的には私は周りの人に時短勤務自体を勧めていません。正当な給料をもらった上でそれをベビーシッターなどに振り向けた方がまだコントロールが効くからです。時短とは「会社にお金をあげるのでそのぶん私を早く帰らせてください、私が子供の面倒を見るので」という取引ですが、その取引が成立していないということは「お金をあげたのに子供を面倒を見る人が不在になっている」状態に相当し、そんなのはベビーシッターだったらクビなわけですよ。取引が成立していない。それなら会社ではなくベビーシッターにお金をあげて子供の面倒を見てもらった方がマシです。取引を守ってくれるので。
ついでに言えば、フルタイムであっても時短程度かそれ未満しか働いていない人だって枚挙にいとまがないので、仕事量と給料が結びついていない以上、自ら安い給与制度を選ぶことは損でしかありません。家庭があろうがなかろうが「フルタイムでサボる」ことを希求している人が大勢いるなか、質問者さんのように「仕事にやる気があるのに時短」なのは二重に不利です。
とはいえ時短にせざるを得ない場合もあるでしょうし、同じような事態は時短ではなくても起こります。18時から会議を入れようとする人とかね。私は子供が保育園に行き初めてからずっと18時過ぎには一旦オフィスを出て22時からまた在宅勤務を再開するという方法を取っています。なので仮に同僚が特に緊急でもない会議を18時から入れてきたら「22時からやりましょう」と逆提案します(本当に22時からやることもあります)。日中であっても客先訪問等で4時間くらい対応できないことは普通にあるわけですから、この場合は「客」が家庭に相当し、既に客先対応で4時間は予定がブロックされているのでその後に対応しますよ、ということです。弊社の場合は時短勤務でも在宅勤務が可能なので、こういう「急ぎなら夜中に対応しますよ」という方法が使えます。ちなみに私だけでなく妻も同じようにフルタイム勤務+夜間在宅対応です。
在宅勤務が認められていない場合は悩ましいのですが、一案としては「土日に会議をする」ことを逆提案してみることは考えられます。通常勤務時間外に対応するという意味では「夜間」も「土日」も似ていて、要するに「仕事にやる気はある、でも家庭の事情で平日16時以降は無理なんだよ」ということを示すツールとして機能しています。その上司が家庭から疎まれている場合は嬉々として土日に出社してくるかもしれませんが、土日は家族と過ごしたい派であれば「自分の家庭の事情がる時間に会議を入れられる」ことの不都合が多少は理解できるかもしれません(理解できなくても「こいつに仕事を振ると土日出社を提案される」ことがインプットされると多少は抑制になります)。本当に土日に勤務するハメになることはこちらも覚悟する必要はありますが、実際のところ平日の夕方というバタつく時間帯に残業をやらされるよりは土日の方が落ち着いて仕事ができたりすると思います。
中期的には異動の可能性を探った方が良いのではとも思います。仕事を精いっぱいやっている自負があれば他のもっと働きやすい部署への異動も比較的成立しやすいのではと想像されます(そういう部署は時短の人が集まりやすいのでそれはそれで苦労が多いとも聞きますが)。
より中長期的には早く管理職になることを勧めます。管理職は給料も権限も大して上がらないのに責任が重くなるから嫌だと言われますが(総じてその通りなのですが)しかし会議の時間を決めることや、仕事の配分を決めることは容易になります。無駄だと思う仕事を切り捨てることも比較的やりやすくなります。会議の時間帯どころか会議自体が無駄だという場合も多々あるでしょう。加えて、管理職側に立てば、仕事をサボるフルタイム部下よりも、仕事をしてくれる時短部下の方に仕事を頼みたくなってくる気持ちもわかると思います。要するに質問者さんに仕事が降ってくるのはそれをちゃんとやってくれることに上司が甘えているからなのです。なのでもっと仕事をサボったところで、周りと比べて相対的に仕事をしてくれるポジションは大して変化ないと思いますよ。