中田さんオススメの育児関連本がすごく良く、遡れる限りオススメされている育児本は全て読ませていただきました!その節はありがとうございました(^^)
妊娠〜育児界隈に関しては誤情報で溢れていると感じたため、特に「ウィリアムス産科学」は大変参考になりました。
そこで、2点お伺いさせてください!
①「はじめて出会う育児の百科」もすごく良かったのですが、20年前の本の為所々情報が古く、同様の本で新しいオススメがあれば教えていただきたいです。
②中田さんちは「ネントレ」されましたか?
こちらについても様々な宗派の本があり、参考にされたもの等ございましたら教えていただきたいです!
ご参考になっていれば何よりです。ウィリアムス産科学を実際に買われた人は多くないので素晴らしいですね(でもほんと頼りになる一冊だと思います)。
そうなんです、「はじめて出会う育児の百科」、とても良い本なのですがさすがに古いんですよね。推薦されている絵本は半分くらい絶版ですし、今の時代に合ったアドバイスにできるだろうと思われる個所もいくつかあります。あの本のようなアプローチで年齢別で包括的に心と体の発達について解説してくれている本はなかなかないので、見つけられたら是非ともご紹介したいと思います。
著者は違いますが佐々木正美先生の本はどれも総じてお勧めです。2017年に亡くなっていますが、その弟子たちが佐々木先生の教えを元にアップデートを重ねており、たとえば『佐々木正美の子育て百科』は2020年に発刊されたもので、もう少し現代の情勢を下敷きにした記述になっています。具体的な親の悩みに答える形式になっているので、お悩みの個所を読むだけでも違ってくると思います。
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ネントレについては、個別の工夫はしていましたが、いわゆる「宗派」になるほど特定の流儀を試したことはありません。とはいえアメリカのように赤子が泣いていても放置するのではなく、泣いていたらだっこするような典型的な日本的な対応になっていました。これは確たる信念があったわけではなくて、夫婦ともに子供がかわいくて、泣いている子を放置できなかったというだけです(かつ、夜中に起きている時間帯を夫婦で分けていたので、お互い5-6時間の睡眠を確保しながらいつでも子供の対応ができる体制にしていたからでもあります)。
おそらく効果はあっただろうという工夫には、たとえば手足が動かないようにミノムシのように固めにくるんでおくとよい(なぜなら不随意で手足がビクンと動いてしまうとその不随意反応に自分でびっくりして起きるから)とか、あるいはミルクをたっぷり飲ませておくとカロリーが持つので熟睡してくれやすい(ついでにミルクだとパパでも対応可能なので夜中でもママは寝られる)、というところなどがあります。
本当は「いつか寝てくれる」と鷹揚に構えられるようになることが一番かもしれません。2人以上の子を育てた人は、2人目以降は割と放置でも何とかなったと言いますが、これは育てる側の心構えが変わったからに他なりません。「はじめて出会う育児の百科」は、具体的記述は古くてもこういった親としての心構えの部分は今でも役に立つと思っています。