中田さん、こんばんは。
以前中田さんが新生児吸いをしたいがためにもう1人ほしいといったことを呟かれたことを思い出しご相談です。
私は先日子供が産まれ、その新生児が今家にいる状況です!ドヤッ
待望の子供なのでもちろんめちゃくちゃかわいいのは大前提ですが、四六時中泣いており、夫婦共に疲弊しています。
それぞれ育休を取得しシフト制にしていて、各々が面倒を見る時間は最小であるにもかかわらず、7〜8時間ギャン泣きされると少し心が折れたり、恥ずかしながらイラついてしまいます。。
中田さんはかわいい中にもこのような感情は芽生えませんでしたか?また、その場合どのように対処していたかご教示いただきたいです。
新生児に対してイラついている器の小ささに自己嫌悪が止まりません。。

中田:‖さん
ご出産おめでとうございます。そして大変お疲れ様です。私が代わりに面倒見る代わりにクンカクンカさせてほしいくらいです。
8時間ギャン泣きされたらそれはもう心が折れて当然です。自己嫌悪ではなくて他の方法で何とかしましょう。
まず、数時間以上泣き続けるときは医師に相談すべきと言われましたから、かかりつけの医師に相談してみると良いと思います。医師は「子育てのTips」みたいなことは疎いのですが(医療ではないので)、体の何らかの異常に起因して泣き続けているのであればそれは医療の範疇の可能性を疑ってちゃんと診てくれるはずです。異常がないなら、それはそれで絶望かもしれませんが、「泣いていても多少は放っておいてもいい」と思える点では安心材料ではないでしょうか。体に異常はないのですから。
とはいえ泣いているのを無視するのは無理、ということであれば、ノイズキャンセリングイヤホン/ヘッドホンをつけるのがお勧めです。赤ん坊の泣き声はノイズキャンセリングイヤホンでさえも貫通する声量ではありますが、それでも鼓膜(と精神)にかかる物理的なストレスはぐんと減ります。上司からの怒鳴り声が「物理的な」暴力だと解されることもある程度に大きな音量というのは耳に大きなストレスですから、まずはこれを軽減するだけでもマシになります。泣き声を無視しているわけではないので(そもそも貫通しているので)その点で心が痛むこともないでしょう。
そしてもっと根本的な対策として、お近くにあれば産後ケア施設や産後ケアホテルを利用してみることをお勧めします。ちょっと高いのですが(一泊1万円から3万円)、精神が崩壊してしまうのを防ぐコストとしては安いと思いましょう。継続的にかかるコストではなく、せいぜい数か月で終わる課題ですから、そのうち何日か利用するくらいのコストは月給ではなく年収あるいは生涯賃金と比較すべきです。ついでに医療費控除対象なので数割は戻ってきます。誰かに預かってもらって夫婦ともにとりあえず1~2日ぐっすり寝られる日を作るだけでだいぶ楽になること請け合いです。そしてワンチャン、その産後ケア施設のスタッフがいろいろ工夫してくれて「泣かないための方法」を見つけてくれる可能性もあります。そうすればご家庭でもその発見が生きるので、ワンショットではない効果があります。ちなみに我が家は産院の退院直後に1週間利用しました。めちゃ楽でした。産後ケア施設がなければベビーシッターも検討すべきと思います(3か月未満だとなかなか預かってくれないのですけれど…)。
ギャン泣きの程度って赤ちゃんによって大きく異なっていまして、従って育てやすさも大きく異なります。これは2人以上産んだ家庭がほぼ異口同音に言うことです。そして、申し上げにくいのですが我が子はギャン泣きの頻度はさほど多くなく、平均的には30分で終わり、最大でも2時間程度でした。「なんだそれ楽勝やんけふざけんな」と思いましたか?はい、だいぶ楽な方だったと思います。まさに我が家も夫婦交代で夜中の面倒を見ていましたが、ほとんどの場合は「起きて5分泣く→授乳で黙る(10分)→ぐずりながらげっぷをして、そのうち寝る(30~1時間)→2時間寝る→また起きる」のサイクルでしたので発狂するような負担ではなかったのです。
ですので質問者さんご夫婦のご苦労は「みんな経験している」ものでも何でもなく、従って「イラついてしまって恥ずかしい」と自己嫌悪になる必要は全くなく、たまたまそういうお子さんだったと割り切り、そして特別な対策が必要なケースなんだという認識にシフトしましょう。待望のお子様とのこと、「大事にしなければ」と思う気持ちが高じて過剰な我慢に繋がらないようにしていただければと思います。どうぞご夫婦ともご自愛くださいませ。