02月24日

質問者さん

石川さんの髪結師としての矜持を教えてください。

02月25日

トム・イシカワ(石川 智規)|WEBSTAFF, Inc.

トム・イシカワ(石川 智規)|WEBSTAFF, Inc.さん

#ポートフォリオ考 溜まりに溜まっているご質問を差し置き、ポートフォリオには1mmもかすらない「髪結師」への質問に答えるという愚行。ええ、私なんてそんなもんです。読書しようと思っていた日曜の朝の時間を使っているわけですからどうか許して下さい。 結論から申し上げると、残念ながら矜持なんてものを持ち合わせてはいません。髪結師としての活動は1年程度でしかなく、駆け出しもいいところです。そんな状態で矜持など持っていては髪結師としての将来はありませんから。軽く老眼が疑われはじめている目に2,500円もした高級目薬をさし、一定の距離感を保ちながらInstagramを凝望する日々です。おかげ様でInstagramもTikTokも、あまつさえ𝕏も私というものを理解し始め、様々な髪結い動画をタイムラインに流してくださりやがり始めました。私の大切な可処分時間を暴力的に奪いに来るこのアルゴリズムという産物、本当に厄介です。最も処理能力が高い朝の1時間を軽く奪っていくのですから、プラットフォーマーたちの深謀遠慮には頭が下がる思いでいっぱいです。この所与の状態を当たり前のものとすることなく、自らの立ち位置と浪費している時間に対して、常に自覚的でいたいものです。 さて、プラットフォーマーとかアルゴリズムとか言い出しちゃったもんだから、自分でも話の筋を掴めないほど遠くに来てしまったのですが、唯一言えることは大切な「髪結師」という名を背負い、これからも強く、しなやかに、自己研鑽していくということです。 ここで急に自己語りを始めます。 この「髪結師」を語る上で欠かせないのが、仕事を通じて出会った2人の女性の存在です。きっかけを与えてくれたSさんと、名付け親のIさんです。 きっかけをくれたSさんとの出会いは遡ること3年前の2020年。当時ご支援していた別の方(Kさん)からご紹介いただき、その転職をご支援することになりました。WebデザイナーからUIデザイナーへの華麗な転身を遂げ、今ではその圧倒的なコミュ力を活かし、デザインチームのリードとディレクションを兼任されています。仕事にも慣れた頃(2022年くらい?)、ご紹介者のKさんと共に酒を酌み交わそうということになり、渋谷の雑な居酒屋でワイワイしていた折、「そういえば娘さんの髪を結わいているのを見ていますよ。編み込みに挑戦してみたらどうですか?」と言われたことが「編む」世界への入り口に立った瞬間でした。当時の私は、そんな世界があることをこれっぽっちも理解しておらず、お団子にしたり飾りをつけたりしていただけの自己満髪結いモドキも甚だしい人間。その日の翌日、酒豪すぎるお二人に無理してついていった結果、完全にグロッキーになっているにもかかわらず、震えが止まらない指ではじめての編み込みをしたのを今でも鮮明に覚えています。 名付け親のIさんとの出会いは2022年夏ごろ。ポートフォリオの刷新をするということで、そのブラッシュアップから緩く長い支援をしていました。抜群の愛嬌とファシ力とUIデザイン力をもった彼女は、その経験を活かして素晴らしいポートフォリオを作り、今では一線のUIデザイナーとして活躍されています。そんな夜になればなるほど覚醒されるTHEデザイナーの彼女と24時を過ぎた頃に交わしていたメールの中で爆誕したのが「髪結師」という言葉。その日から私は髪結師となったようです。(「髪結師」で検索したらどうやらこれが最初のポストのようでした→https://x.com/tomonorix0805/status/1620923700571959296?s=20) お二人にとっては、何の気なしの「編み込みに挑戦してみたらどうですか?」「娘さんの『髪結師』ですもんね。」という言葉だったのかもしれませんが、私にとっては、父と娘のかけがえのない関係性と思い出を形作ってくれた、とても大切にしたい言葉たちです。あれから何度、オイルをつけ、髪を乾かし、結わいてきたのか。もうその数は数えきれないほどになっていますが、カメラロールにある写真を見返すと、そのどれもに前後の鮮明な会話の記憶が残っており、その日の娘と、今、目の前にいる娘との成長が手に取るようにわかります。もうそろそろ一緒にお風呂に入る日々はこなくなるでしょうし、あと数年もすれば、髪すらも触らしてくれず、「くさい」「きもい」「うざい」と罵倒され続ける日々が始まるでしょう。それでも「長い髪を、様々な形に結ぶ」という行為は私の人生を彩ってくれたし、もしかしたらその行為を見た人がほんのりと淡い感情を抱いてくれたのかもしれません。お二人の言葉によって、彼女との大切な日々を編むことができたことに感謝でいっぱいです。本当にありがとうございました。 と、なぜか涙を流しながら書いていたら「ワンピースが始まりました。早く朝ご飯を作ってください。よろしくお願いします。」と自分で髪を結わいた娘が急かしてきたので、今日はこのへんで。 ご質問いただき、ありがとうございました!俺は、海賊王・・じゃなくて、髪結師になる!!

トム・イシカワ(石川 智規)|WEBSTAFF, Inc.さんに 質問してみましょう!

トム・イシカワ(石川 智規)|WEBSTAFF, Inc.

トム・イシカワ(石川 智規)|WEBSTAFF, Inc.

どうもこんにちは、Web業界のジローラモです。最近すっかりといじられキャラが定着してフリー素材化しつつありますが、Web業界での唯一無二のポートフォリオ研究家になるべく夜な夜な渋谷をうろついている人です。

Web系クリエイターのポートフォリオに関する質問に答えます。基本的には私の考えをお伝えすることになりますが、分からないこともたくさんあるので一緒に考えるきっかけにできたらいいな、と思っています。皆さんのモヤモヤが私のモゾモゾと相まって、意味のある何かになりますように。

トム・イシカワ(石川 智規)|WEBSTAFF, Inc.さんが

「いいね」した質問

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03月26日

初めまして!いつもポスト拝見しています。 求人を見ていると、『何か熱中できるものが一つでもある人』みたいなことを書いている求人がありますが、面接で熱中できるものを語ってくださいと言われて、推し(ちなみに男性アイドルグループ)の話をしても良いものでしょうか? たぶん永遠に熱く話すことができますし、話したいですし、布教したいです!!!!

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01月12日

あけましておめでとうございます。石川大先生がポートフォリオを見た時に自己紹介ページで載っていると興味が湧く情報はなんですか。お時間ありましたらお答えください。

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12月28日

Webデザイナーをしています。先日デザインしたサイトを先輩デザイナーに見てもらいました。いろいろフィードバックをもらったのですが、どれも納得できませんでした。 先輩からは、直せという訳ではないけど、より洗練されるようにはこうすると良いと言われました。 僕は以前から先輩のデザインがあまりいいと思えず(正直ダサい、古臭い)と思っていました。今回もらったフィードバックも、それを反映するとダサくなってしまうと思ってしまいました。 こんな時石川さんならどうしますか?

トム・イシカワ(石川 智規)|WEBSTAFF, Inc.さんが

最近答えた質問

11月25日

髪結師大先生に弟子入りはできますでしょうか。

11月21日

いつもポスト拝見してます! webデザインーとして転職活動中の者です。 ポートフォリオそのものではなく、少しセンシティブな質問なので、匿名で失礼かと思いますが、お答えいただけると嬉しいです。 私は訳あって、両親と距離を数年間距離を置いているのですが、昨今のweb制作会社はどこも名前掲載、更に顔写真といった個人の情報を掲載するのが主流な印象です。クライアントワークですので、そうした事の重要性も充分理解しております。しかし、正直、実親から本名で検索された際に、インターネット上で現在の動向を把握されたくはありません。 前職の会社でも社用に本名でFacebookアカウントを作成後、まもなくして親から連絡が来て動悸がしたことがあります。(社の代表は実親のことも把握済みでしたが、重要度は伝わっておらず、この件についても社内の人には伝えずじまいでした。) しかし、個人情報を掲載したくないと選考時に正直に伝えてしまえば、その企業はきっと私ではなく、問題のない人間を優先して採用することは容易に想像できます。自分自身ではコントロール出来ない事情だけに、とても歯がゆいです。 どんなに入りたい会社でもそうした事情がある人間は、他社または別の手段を探して諦めるしかないのでしょうか。

06月20日

地方住みのフリーのデザイナーです。studioメインの東京の制作会社に入りたいと思っています。 ①studioメインのデザイナーの市場価値は低く、次に転職した際に評価されないのか ③ 地方の制作会社という選択肢もある、実績の少ない少数の制作会社。そちらに入ったほうが後の市場価値が高いのか もちろん自分のアウトプット次第ということは分かっていますが、客観的な意見を伺いたいです。