中田さん、こんにちは。第二子について、奥様のご意向で一人っ子にされたとのことでしたが、我が家も同様に第二子への意見が割れており決着ついておりません。
うちは男女逆で、夫が一人っ子を希望しています。(頼れる家族がいないため、1人でキャパオーバーとのことです)
体力のことを考えると30代前半のうちに第二子を産みたく、あと数年しか猶予はありません。
中田さんならどう説得されますか?
また、中田さんのなかで一人っ子で良いとどう折り合いをつけられたのか教えてほしいです。(夫がどうしても嫌であればもちろん一人っ子の予定なので、心の持ちようを教えてほしいです、、)
これは難しいですよねぇ、私も結局妻を説得できずに終わっている上に、出産については夫婦が対称ではないのでなおさら参考にならないと思います。
以下雑談ですが、つい先日「子供を望まない未婚女性の割合が初の6割超え」というニュースがありました。どのメディアも女性の変化にばかり注目していましたが、実はあのグラフ、よく見ると男性も初めて6割を超えているんですよ。男女差は4%しかなく、要するに実態は「男女とも」子供が欲しくないと思う未婚者が増えていると見る方が正しいわけです。故に各種メディアでこのデータを取り上げて「キャリアと育児の両立が難しいから少子化が云々」と語っているその背景は当然男性も抱えている課題と捉えて対策をしないと片手落ちです。女性だけ産みたいと思っても男性側が「両立が無理だから子供は要らない」と言い出せば結局質問者さんご夫婦と同じように子供の数にはキャップがかかってしまうわけで、それは産みたいと思っている女性側にとっても望ましい結果ではありません。
これは「仕事と育児を両立させてこそ一人前」という”正しい”意識の副作用であるのと同時に、「夫婦双方が希望した出産のみが正しい」という”正しい”倫理観の副作用でもあります。むかしは女性側がそんなに子供がほしくなくても子供は2人以上産んで当然という風潮はあったでしょうし、逆に男性側も子供が好きでなくとも子づくりには応じたことも当然多かったでしょう。そういった望まれず生まれた子たちの苦境を避けるべく、夫婦ともに望んだ子のみが正しいとされる世の中になりました。この進歩は、片方だけが子を望む場合にはその子が産まれることはなくなるというコストによって実現されていると言えます。正しいことを行うにはどこかでコストがかかるとういう話でもあります。
別の見方をすれば、「正しくない」ことをして、そのコストを引き受ける覚悟があるのであれば、第二子を授かる手もあるということでもあります。旦那さんの本音が本当に「キャパオーバー」なのであれば(実は別の本音がある可能性もありますが)、たとえば「家事育児はぜんぶ引き受けるから2人目もほしい」と言って旦那さんの一時的な合意を取り付け、いざ2人目が産まれたら「こんなに大変だとは思わなかった、やっぱりあなたも手伝って」と言って約束を反故にして負担を負わせるのです。旦那さんはキレて最悪離婚に発展するかもしれませんが(あるいは真面目で健気な人ならそれをも引き受けて過労死するかもしれませんが)質問者さんから見るとそれは現状と比べて旦那さんを生贄にして第二子を償還した世界とも言えるわけで、質問者さんの視点では実は後者の世界も「アリ」だという判断もあろうかと思います。
男の視点だとこの「正しくないことをして第二子を作る」は婚外子という選択肢になってくるわけですけれども、現代の法と倫理においては男の不倫と隠し子づくりはアウトなのに対して、上記の方法は少なくとも法的には咎められない程度にハードルは低いですし、何なら今この瞬間も似たような感じで第二子が産まれている家庭もあるでしょう。そしていざ生まれてみたら何とかなるものだと思います。私と弟が産まれた実家はド貧乏で、小屋みたいな家で生活していたわけですが、父は夕方5時半に帰宅する生活だったのでジジババヘルプがなくても何とかなっていたのだと思います。質問者さんご夫婦も限界まで仕事を減らして給料を減らしつつ時間は増やす、みたいな選択肢を想定すれば”なんとかなる”のだとは思います。あとはそこまで生活水準を落としてでも第二子がほしいのか、というバランスの問題になってきましょう。あるいは逆に夫婦ともに限界まで働いて健康とのバランスを模索する、という方法もあります。
というわけで、「正しくない」ことに踏み込めば第二子の選択肢はあること、そしていざそれを実行したあとは「何とかする」という方法もある、という思考実験だけご提供します。
■参考記事「子どもが欲しくない」未婚女性が初の6割超え 経済的な不安やキャリアへの支障が不安材料に ロート製薬の「妊活白書」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a804395a0dd834ee5eb8c1575524d41da6cd118b