上司から部下へのある種の報連相は軽視されがちだと思いますが中田さんはどう思われますか?
自分の所属チームは上手く回ってますが、それは部下側が上司に情報取りに行ったり意見だす機会を伺ってることに拠るところが大きい印象です。お互いそれが慣習化してるのか、上司側からのアクションは乏しく、チーム全体に周知するべきであろう話が放置されがちです(事後的に部下から聞きにいって補完される)。
過去の上司は概ね全員この傾向にありました。
一方で上下の報連相の対称性を求めるのもどうかと思うので、機械的に開催される定例会議みたいな共有の仕方が案外有効なのかもと思ってます。
上司側を経験すると違う視点もあるものでしょうか?

中田:‖さん
いや、この点についてはごもっともで、上司から部下への情報共有は足りていない場合が多いです。私は部下の視点でこの問題意識はずっと持っていたので上司の立場では全てのメールについて部下全員(が入ったメーリングリスト)をCCするようにして、部下の一部に知られたくないメールのみ例外的にCCから外すようにしています。あるいはメールでなく口頭で直接伝えるようにしています。これによって、知られたくない情報(主に人事情報や誰かを責める内容など)は知られず、その他の情報は基本的に部下も知っている状態になっています。これは上司の立場でも良いことづくめで、優秀な部下はこちらが指示しなくても共有した情報だけで先回りして考えてやるべきことをやってくれますし、普通の部下も指示する前に情報だけは知っているのでこちらの指示が通りやすかったり、あるいは私が公私の急用で通常業務が滞った時に代わりにやってくれやすかったりします。部下に悪い評価をつけねばならない時も、必要な情報を部下全員に共有しているという確信があれば、それでも他の部下と比べてアウトプットが悪いのは本人の責任だと堂々と評価できるでしょうし、その評価について自分の上席に説明しやすくもなります。
質問者さんのケースは各人が上司に情報を取りに行っているとのこと、それでうまく回っているならよいですが、上司からすると部下に何度も説明するハメになったり、部下によって伝える内容が異なったりしてあまり好ましくはないと思いますね。そもそも、部下に伝えるべきことがあるかどうかは部下側は本来知り得ないんですよ。部下が情報を取りに行けるのは、仕事のプロセス的に上司がそれを知っているはずだという確信がある場合だけであり、上司から見てそういうケースは多くありません。というわけで上司から積極的に情報や方針は伝えるべきだと思います。他でもない上司自身のためにも。
ちなみにわたくし、定例会議が嫌いでして、チーム内で共有・議論すべきことは1週間あるいは1か月も寝かせずに即時やれと思っています。でないと他でもない自分が忘れてしまいます。「定例会議で言えばいいか」を排し、原則として常時情報共有するようにすれば定例会議で話すべきことなんてほとんどなくなるはずなんです。定例会議の良いところは、重大発表(特にネガティブな発表)がある時にも事前に訝られずに発表の場を設けられることなので、仮に定例会議を設けるにしてもせいぜい30分で切って良いと思いますね。