中田さん
いつも大変興味深く質問回答を拝見させていただいております。昨年子供が産まれ、引越しをするか現在の家に留まるかを悩んでおり、自分の中では答えが出ている感じもあるのですが、中田さんのご意見を頂戴できますと幸いです。
現在は東京23区最寄り駅から徒歩10分以内で2駅(1駅は3路線、1駅は1路線)利用可能な2LDKに4年前から住んでいます。賃貸の場所や駅周辺の施設等も鑑み割と住み心地は気に入っており、あわよくば近隣でいい物件があればそちらに鞍替えして引き続き現在の地域に住み続けたいと考えていたところ、最近近隣で3LDK@100百万円の新築が建つ予定でして、こちらに引越すか否かを非常に悩んでいます。
自身の年齢や年収から50年フルローンでCFを引いてみたところ、少なくとも自分が今の会社で頑張れば子供の養育費を鑑みてもキャッシュは少しずつですが溜まっていくだろうとの予測ができて、現在育休中の妻も仕事復帰すればそれならの生活が送れるだろうと思っておりますが(不確定要素を拠り所にすべきではないというのは認識しています)
一番の懸念は今の不動産バブルが弾けた時に、現在検討している物件は明らかに高値掴みであるため、その物件に残債返済し続けないといけないリスクを負ってまで購入すべきか悩んでいます。
他方、建築資材や人件費はもう下がらないでしょうし、後は日本政府の意向が反映される金融政策次第な気もしますが、中田さんならどのような観点で、どのような結論を出すのがお知恵を拝借できますと幸いです。
なお、自己資本は現預金と金融資産合わせて20百万程度です。

中田:‖さん
既に答えが出ているのに私に聞くということは最後の背中を押してほしい・自分の答えに自信を持ちたいのだと思いますが、ご期待通りに回答すると「買いましょう」です。
お子様がお生まれになったとのこと、おめでとうございます!しばらくは2LDKで問題ないと思いますがいずれ3LDK(以上)が必要になります。近隣で3LDKとなると賃貸であれば20万円くらいしてくるでしょう。いま23区の賃料はどんどん上がっているので25万円くらいはするかもしれません。となると年間で300万円近く賃料で飛ぶことになります。ちなみに私が最初にマンションを買う前に住んでいた2LDKの賃料が年間300万円でした。となると、1億円のマンションが毎年300万円減価していっても賃貸の時とトントンになります。仮にご夫婦で住宅ローン控除を使えるならこれでもまだ賃貸よりは得という計算になり得ます(管理費等次第ではありますが)。
バブルがはじけたら、とありますが、バブルがはじけても給料には下方硬直性がありますし、ローンをそのまま払い続けられるぶんには関係ありません。そしてバブルがはじけた過去の例を見てもせいぜい半額になる程度ですから、マンション価格が5,000万円になってもなお16年で賃貸とトントンになり、それ以降はやっぱり買っていた方がお得になります。もっと言うとバブルがはじけても賃料はあんまり下がりませんから、バブルがはじけてもなお賃料を払い続ける必要があることを考えるとやっぱり買った方がよいでしょう。
あとはお子さんの学校進学や転勤・転職などの事情で引っ越したくなる際の流動性(自由度)だけが大きなデメリットではありますが、23区内の駅徒歩10分以内であればふつう流動性はあるのであまり心配ありません。この点については超不景気になってバブルがはじけると流動性がなくなって売るのが難しくなるのですが、そんな悲惨な環境になったらお子さんを地元の学校に行かせるとか転職を諦めるとかいう決断もそんなに難しくないと思うので、最低限のヘッジはできていると思います。
というわけで買っちゃいましょう!