骨髄ドナーについて迷っています。
先日ドナーに選ばれた旨連絡が来ました。
私がこれまで大きな病気も怪我もないのはあくまで偶然の産物で、偶然サポートが必要な状況になった人には出来るだけ役に立ちたいという考えから献血やドナー登録を行って来ました。
一方で、下記の状況から躊躇しています。
・昨年6月頭に第一子を出産
・第二子も希望している
・帝王切開のため医師から産後1年間の妊娠は控えた方がよいと言われている
・今秋に35歳になるので、出来るだけ早いタイミングで妊活を再開したい
妊娠中~産後1年間はドナーができないため、妊活を優先するなら断ることになります。
もしも短期間(最速で2ヶ月程度とのこと)で完了するなら提供したいですが、患者さんの状況もあるので確約はできないでしょう。
周囲にアラフォーママが多く、半年くらい(平均的な期間)遅くなったところであまり影響はないのかもと頭を掠めつつ、表からは分からない苦労や涙があるのだと思うとやはり少しでも早い方が……と気持ちが整理できていません。
個人としてのメリットデメリットで考えるとドナーを断った方が良いとは思っています。
夫と話した際も「そういう考えでドナー登録していたのは元々知っていたし尊重したいけど、正直タイミングがなあ……」と言われました。
ですが冒頭に書いた思想の通り、出来るだけ提供したいという気持ちもあります。
そもそも妊娠を希望している時点で登録を停止すべきでしたが、登録から10年以上経ち気が回っていませんでした。ぬか喜びさせてしまう可能性をもっと重く捉えるべきでした。
なお、仕事と育児は都合が付けられそうなので、通院や入院の負担は判断材料に入れていません。
どちらの選択をするにせよどう考えどう気持ちの折り合いをつけるか、中田さんならどうお考えになりますでしょうか。

中田:‖さん
殊勝な姿勢に敬服します。普通の人への回答なら「妊娠を優先すべき」と答えるところですが、質問者さんのような人はここでドナーを断るとお子さんを授かった後も「あの時、私だからこそ救えた命があったのに…」のようなことを思い出しそうな予感もしており、それなれば覚悟を決めてドナーになる選択肢もあろうかと思います。ドナーになることのデメリットは、第二子妊活が難航したときに「あと半年早ければ結果は違ったかもしれないのに」と後悔してしまうことですが、その半年遅れた理由が無知や優柔不断によるものではなく、誰かを救うためだったという大いなる理由がある場合、一般的な後悔よりはだいぶ軽いものになろうと思います。既に第一子には恵まれているという点も相対的にはその苦悩を和らげる背景にもなりましょう(第二子不妊に深く悩んでいる方ももちろんおられることは承知しておりますが)。
一応「断るべき」と回答する場合の理由を挙げておくなら、
1)せっかく妊活されているので、出産時に臍帯血移植に貢献することで代替としてはどうか
2)移植患者の半数は50代以上であり、高い確率で患者は質問者さんよりも年上。これから新しい命を産もうとしている若い質問者さんの時間の方を優先すべき
3)寄付活動は基本的に余剰のリソースで行うべきもの。これは金銭でも肉体でも同じ。なので献血という余剰リソースについてはバンバンやればよいと思う一方で、今回の場合は妊活だったはずの期間を削るという、余剰ではないリソースを使っているので寄付活動として持続的ではない
あたりのロジックを持ってくるつもりでした。が、1)については「どちらもやる」選択肢があり、2)3)については質問者さんのような人には響かなさそうな一般論だなぁ、と考え直した次第です。
上記の両論を読みつつ、どちらの方がより反発を覚えなかったのか、しっくり来たのかというご自身の心の動きを観察してみてはどうかと思います。もちろん旦那さんもいる話なのでいずれにせよ合意は必要ですが、旦那さんの意志によってひっくり返るならばそれはそれで「夫の意志を優先したのだ」という別次元の納得で上書きするしかないですね。(なんとなく質問者さんの意志を優先してくれそうな雰囲気を感じますが)